センバツ9日目、いよいよ準々決勝です。センバツ唯一の4試合日。

今日も甲子園は雨が降りました。

雹も降ったらしい。

今日は1点差ゲームあり、延長あり、サヨナラ本塁打ありの好ゲーム続きでした。

第一試合 市和歌山(和歌山)×習志野(千葉)
第二試合 明豊(大分)×龍谷大平安(京都)
第三試合 筑陽学園(福岡)×東邦(愛知)
第四試合 明石商(兵庫)×智辯和歌山(和歌山)

第一試合 市和歌山(和歌山)×習志野(千葉)

両チームの共通点。

①市立

②ユニフォームの文字がローマ字で緩いアーチ状

③チャンステーマが「レッツゴー」

市和歌山→レッツゴーICHIKO 習志野→レッツゴー習志野

今日の先発は市和歌山が高松商の試合と同様柏山崇投手、習志野が岩沢知幸投手

今日も習志野が先攻。

初回に両チームが点を取り合う。

習志野が1点先制、市和歌山が3点で逆転。

継投は早めで、習志野が2回でエースの飯塚脩人投手、市和歌山は4回で岩本真之介投手に。

どちらもエースが出てきたことで試合が動かなくなり始めます。

走者が出ながら動かない試合が動いたのは5表、無死から安打で出塁の習志野、盗塁死やスクイズ決まらなかったりしつつも、適時打で1点差。

この時、岩本投手の右手に打球が当たりました。

6回も習志野は無死一三塁の大チャンス。

ここで投ゴロ、三塁走者が三本間に挟まれてアウト、更に三塁を狙った走者もアウトにして、これでピンチを脱したかな、と思ったら飯塚投手の適時打で試合は振り出しに。

ウラの市和歌山の攻撃が三者凡退で流れは習志野に傾いたか。

7表に安打と失策で一死一三塁から併殺崩れの間に習志野が勝ち越し。

8表にも習志野は死球で無死から走者を出す。

この時その死球の走者に一塁手が頭下げていたのが好印象でした。

で、走者が一塁でもレッツゴー習志野、実況もそれをお伝えします。

ここは無得点。

8ウラ、一死から強烈なライナーが飯塚投手の足に直撃。

思わぬアクシデントで飯塚投手は交代となるかと思われましたが治療後に戻って来て3つ目のアウトも取ります。

9表は星稜戦同様に頭からレッツゴー習志野。

二死から連打でチャンスを作るも無得点。

ウラ、最後は飯塚投手が三振で締めて、習志野がセンバツ初のベスト4を決めました。

6回以降は走者を出さない見事な投球でした。

市和歌山はこのセンバツ、全試合公立と対戦しました(内2校が市立)。

何だか珍しい気がします。

習志野4-3市和歌山

第二試合 明豊(大分)×龍谷大平安(京都)

龍谷大平安の先発はエースの野澤秀伍投手ではなく、背番号13の橋本幸樹投手、明豊も若杉晟太投手ではなく寺迫涼生投手

橋本投手は原田秀彦監督から「ハシビッシュ」と呼ばれているそうだ。

寺迫投手は去年は背番号1でしたが、怪我があったそうです。

今大会は背番号18です。

どちらも予想外の先発だったからか、点が入りそうな気配のないまま試合が進んでいきます。

5ウラに寺迫投手に代打を送り、明豊は継投に入ります。

6表、明豊はエースの若杉投手が登板。

二死となり、代打の羽切陸選手のところで一二塁から重盗成功。

羽切選手は粘って四球を選び満塁。

しかし次打者が二ゴロで無得点。

7ウラ、一死一塁となったところで龍谷大平安は野澤投手に継投。

どちらも譲らず、走者を出しても得点にならず、0-0のまま今大会4試合目の延長に入ります。

延長11回表、安打で出塁した走者の盗塁を刺した後、ストレートの四球を与えたところで明豊は若杉投手から大畑蓮投手に継投。

そのウラ、明豊は一番からの攻撃。

一死から安打と四球で一二塁。

次打者の当たりは併殺コースでしたが、ここで龍谷大平安はまさかのこの大会初失策。

一死満塁。

三振で二死満塁となるも、最後は後藤杏太選手の中堅手の頭を超える安打で明豊がサヨナラ勝ちを決める。

明豊は元々野澤投手を想定していたこともあり、後半は明豊が攻めていたように見えました。

それを龍谷大平安が凌いでいた感じ。

最後の最後に明豊が粘り勝ちでした。

打線が好調の両チームだったのでもっと打つのかなあと思っていたのですが、投手と守備が本当に良かったです。

好ゲームでした。

明豊は春夏通じて初のベスト4進出

この大会での延長は全て11回で決着が着いている。

明豊1x-0龍谷大平安(延長11回)

途中雨が降ったかと思えば、実は雹だったらしい。

あと、明豊は今日はあやしい曲やりませんでした。

さすがに本家の前ではできないよなあ。

第三試合 筑陽学園(福岡)×東邦(愛知)

神宮大会に出場した同士のチームの対戦です。

好調東邦打線を筑陽学園の投手陣が抑えられるかというのが勝手にポイントだと思って見ていました。

序盤は両チーム共に失策があったりしつつ、しのいで試合が進みます。

点が動いたのは4回表。

東邦が2点先制、ここで西雄大投手から菅井一輝投手に継投。

そのウラに筑陽学園が1点差に迫る。

この試合も競った試合になっていくかなと思って見ていましたが、6表に一死二三塁になり、筑陽学園は菅井投手から西舘昂汰投手に。

四球を出して満塁からの適時打で東邦が2点を追加。

ここから東邦の強打が一気に筑陽学園を飲み込んでいく。

この回は応援が大阪桐蔭タイム。

一挙5点で東邦が大きくリードします。

大阪桐蔭応援曲の力もあるのかしら。

その後筑陽学園も1点返すも及ばず。

東邦が30年ぶりのセンバツベスト4進出です。

東邦7-2筑陽学園

筑陽学園もステキなチームでした。

夏にも会いたいです。

実は明豊が勝った時に、ベスト4が全部センバツベスト4初のチームだったら面白いかも、と思っていましたが、さすが東邦、平成最後の優勝も狙っているチームです。

そうはさせませんでした。

この試合も終盤に雨が降っていました。

試合を中断するほどではありませんでしたが、ちょっと天気が心配です。

第四試合 明石商(兵庫)×智辯和歌山(和歌山)

この対戦は秋の近畿大会の準決勝の再戦となりました。

秋は明石商が12-0の5回コールドで勝ちました。

この試合の日、私はちーさんと金坂さんと神宮球場にいたような気がします。

速報を聞いてめっちゃ驚いたという記憶があります。

序盤は雨が降る中での試合になりました。

今日も先攻の和智辯。

初回、和智辯は4四球で押し出しで先制する。

しかし、直後来田涼斗選手大会第12号となる先頭打者本塁打ですぐさま同点、更に勝ち越し。

3回に和智辯は池田泰騎投手から小林樹斗投手に継投。

明石商は満塁のチャンスで追加点がとれなかったり、小林投手の登板で一度流れが止まった感じでした。

5回、中森俊介投手の球数が多くなってきたところで連打で同点。

この時100球近く投げていました。

和智辯アルプスからはジョックロックが鳴り響きます。

小林投手が流れを和智辯に持ってきた感じ。

小林投手は打席に入ったことがなかったそうですが、6表に安打を打つなど投打で活躍。

6回はどちらもチャンスを作りつつ抑えられます。

7表、和智辯はの東妻純平選手の本塁打かという当たりの三塁打で無死三塁のチャンス。

しかし、内野ゴロ、三振、内野ゴロで切り抜ける。

明石商もそのウラに無死一塁、連打でチャンスを広げるも二塁走者が捕手からの牽制に刺されたりと、どちらもチャンスを生かせない。

9表にも無死でチャンスを作った和智辯はここも得点できず。

両チームの守りが素晴らしい。

残塁の数がどんどん増えていきます。

そして、9回ウラ、先頭の来田選手の大会第13号となるサヨナラ本塁打で劇的勝利を飾ります。

打った瞬間という感じでした。

先頭打者本塁打&サヨナラ本塁打ってすごい。

去年の夏に一年生で一番ってすごいなあ、というだけで注目していた来田選手でしたが、解説の杉本さんもべた褒めするほどすごい選手で。

好きです。

中森投手も苦しみながら最後まで投げ続けました。

明石商の2年生二人から目が離せません。

そして、序盤の明石商の一方的な試合になりそうなところを好投で流れを切った和智辯の小林投手も素晴らしかったです。

彼の活躍も忘れてはなりません。

明石商、春夏通じての初のベスト4進出

明石商4x-3和智辯

今日は第二試合の途中から謎の腹痛に見舞われてダウンしていたのですが、来田選手の本塁打で一気に吹き飛びました(そして落ち着いたらまた痛くなった)。

ツイッターには「来田くん本塁打打ちそう」って書いたけど、本当は「本塁打打って」って思っていました。

現実になって興奮しすぎました。

疫病神なのであからさまに明石商を応援すると負けそうな気がして抑えていましたが、準決勝ではアルプスで応援の予定です!

負けたら私のせいにしてください。←謎な覚悟

ということで、ベスト4が出揃いました。

習志野明豊東邦明石商

東邦以外は初のベスト4で、明豊と明石商は春夏通じての初のベスト4となりました。

習志野と明石商が市立、明豊と東邦が私立です。

10年前と同じだったと思われるベスト4の2校が公立となりました。

 

今日の試合を見る限り、東邦が最も優勝に近そうな感じもしますが、美爆音の習志野も、強豪撃破してきた明豊の力も本物だし、劇的勝利の明石商にもチャンス有りという感じがします。

結局は予想なんてできないということですよね。

明日は休養日なのでしっかり休んで、体調を戻そうと思います。