大会7日目。
疲労感もありましたが、宇和島東が第一試合だったのでちゃんと早起きられました。
第三試合から2巡目に入ります。
第二試合 海星(長崎)×聖光学院(福島)
第三試合 智辯学園(奈良)×八戸学院光星(青森)
第四試合 神村学園(鹿児島)×高岡商(富山)
第一試合 宇和島東(愛媛)×宇部鴻城(山口)
昨日の女子会で初めてお会いした方が実は愛媛の方でした。
その方に教えてもらったのですが「宇和島東」は「うわとう」と略すそうです。
でも応援メッセージによると「うとうこう」と呼ぶと紹介されました。
都留文科大学が「つるぶん」と呼ぶ人と「ぶんだい」と呼ぶ人がいるのと同じですね。
一般的には「つるぶん」ですが大学内では圧倒的に「ぶんだい」だったので、宇和島東の場合は一般的には「うわとう」、関係者は「うとうこう」と見た。
そう考えるとうちの「三高」って誰でも「三高」って呼ぶから便利なのかなあ。
宇和島東が前回出場した2010年、私は宇和島東の試合の日、蕪っ子の集まりで日帰りで愛媛に帰省しました。
後藤駿太選手がいた時の前橋商との対戦で3-0くらいで負けました。
中継も見られなかったし、録画も何故かできなかったので、甲子園での宇和島東を見るのは初めてでした。
試合は宇部鴻城が2点先制、大会第15号の本塁打などで5点リードを許す展開。
宇和島東は宇部鴻城の先発岡田佑斗投手に序盤苦しみ、初安打は九番の舩田清志投手。
4ウラ、代打の小野智弘選手の安打をきっかけに1点返します
5ウラにも兵頭仁選手の大会第16号となるソロ本塁打で3点差に迫り、ちょっと流れが来た感じがしました。
しかし、インターバル後の6回表に二死から暴投で1点を取られ、ウラに二死から連打と四球で満塁と攻めるも無得点。
7回から宇和島東は舩田投手から和田真虎投手に継投。
春は背番号1だったそうです。
ウラにも宇和島東は舩田選手の内野安打(何気に3安打)、連打で雰囲気を作るも舩田選手が牽制で刺され、チャンスは作ったものの無得点。
9回表に宇部鴻城が1点追加、ウラに宇和島東が先頭打者が出て3安打の舩田選手・・・と思ったら代打。
三振に終わり、主将の阿部颯稀選手が安打で繋いで、和田投手も安打で満塁。
森田武尊選手の犠飛で3点目、最後に粘りを見せてくれました。
安打13本、失策1、点差は開いたけどいい試合だったと思います。
愛媛大会を見ていて心配していたベースカバーはちょっと甘かったかな。←生意気
宇和島東はあと1本が出ませんでしたが、それは宇部鴻城の岡田投手が好投したということでしょう。
岡田投手は12奪三振1与四球、打っても本塁打の大活躍。
背番号は8ですが、一番打者ということで珍しい投手の一番打者でした。
ちなみに宇和島東の一番は捕手の阿部選手でした。
先頭打者が投手と捕手は何となく珍しい感じです。
そういえば、宇和島東の応援の中で「ジャパリパーク」(けものフレンズ)が演奏されていました。
これは作曲者の方が宇和島東出身だからなのだそう。
ツイッターは情報の宝庫だな。
そして、宇和島東の横断幕には「夢叶うまで挑戦」の文字。
これは宇和島東と済美でセンバツ初出場初優勝した監督の上甲正典監督のお言葉なのです。
そう、夢叶うまで挑戦してください。
愛媛の高校野球事情に詳しくないので、舩田選手や和田投手や赤松選手も二年生だし、秘密兵器?の土居毅人投手(松山聖陵出身の土居豪人投手の弟)も見ていないので宇和島東を応援しようと思います。
この悔し涙を忘れずに・・・また戻ってきてほしいです。
宇部鴻城7-3宇和島東
第二試合 海星(長崎)×聖光学院(福島)
聖光学院は戦後最長の13年連続の夏出場です。
何度も言う話ですが、聖光学院は今でこそ強豪校ですが、出始め(強くなり始め)の頃を見ていますが、こんなになるとは想像もしていませんでした。
初めて見たのは86回の夏、本間裕之投手や安田竜司選手がいた時です。
3回戦の東海大甲府戦でサヨナラ3点本塁打で敗戦は覚えています。
初のベスト8は90回の夏でした。
安田竜司選手の弟の安田将司選手がいました。
お兄さんの竜司さんは背番号14でスタメンの三塁手、弟の将司さんは背番号5の三塁手でした。
この夏の準々決勝実は聖光学院側のアルプスで観戦していました。
横浜が筒香嘉智選手の二打席連続本塁打等、快勝したような記憶です。
思えばあの時から横高を見た試合は全部横高が勝っているんだなあ。
それは置いておいて、そうやって何年もかけて強豪校になっていったんですね。
海星は和智辯前監督の高嶋仁監督の母校で有名です。
高嶋監督は今監督ではないのですが、「高嶋監督」で固有名詞だと思っています。←何度も言う
試合は3ウラ、聖光学院が先頭で二塁打で出塁と思ったら一塁ベース踏み損ねでアウト。
珍しいプレーですが、確かこういう時はアピールが必要で審判は何も言わないとかだった気がします。
海星の選手が良く見ていたということですね。
ちなみに記録は「左ゴロ」、二塁まで行っても安打にはなりません。
ツイートのリプで解説していただきました(最近ハマっているツイート埋め込み)。
踏んだベースは有効なので、二塁ベースの踏み忘れで三塁に進んでいたなら左安になるでしょうね pic.twitter.com/zOL4NMKkjU
— りっち (@kurrn) August 12, 2019
その直後に海星が先制。
4回ウラに聖光学院初安打(ベース踏み損ねで安打没収されたため)で出塁するものの盗塁失敗。
5回ウラも二死から連打があるも海星の守りに阻まれる。
5回終了で45分という早いペースで試合が進んでいく。
6回表、犠打をしない二番の大串祐貴選手の大会第17号となるソロ本塁打で海星が追加点。
ウラにまたも聖光学院は一死から安打が出て空気を作るも併殺でチャンスを潰す。
7ウラ、走者を出しながら得点できなかった聖光学院は荒牧樹選手の大会第18号となるソロ本塁打で1点差に迫る。
9表、海星が失策を足掛かりに無安打で「V ROAD」に乗せて1点追加。
ウラ、荒牧選手の二打席連続となる大会第19号となる本塁打で1点差と迫り、更に安打もありましたが反撃及ばず、海星が逃げ切りました。
両投手四球なしだったそうです!
海星の柴田蓮人投手は当初の予定では打者一巡くらいで考えていたそうですが、完投しました。
ロースコアのいい試合でした。
海星は17年ぶりの初戦突破です。
海星3-2聖光学院
第三試合 智辯学園(奈良)×八戸学院光星(青森)
智辯学園の登場で全チームが出揃います。
智辯学園は88回のセンバツで優勝した時が印象に残っています。
それまで私は智辯学園は智辯和歌山と同じチームカラーのチームだと思っていました。
少人数で表が好きだと。
ところが、チームカラーは全然違いました。
部員数も一学年10人程度ではなく、今年は61人、ウラも積極的に取ります。
優勝したセンバツでも開幕試合、村上頌樹投手が最初のマウンドに上がりたいということも言っていてウラだったし、決勝戦もウラでした(サヨナラで優勝)。
八戸学院光星は初戦で大会初得点となる満塁本塁打を打ちました。
智辯学園は先発投手は一年生の小畠一心投手。
津田学園の前川夏輝選手の弟の右京選手が四番で、前川右京選手は一年生なので先発も四番も一番です。
初回、八戸学院光星が初戦同様本塁打で先制します。
満塁本塁打ではありませんが、大会第20号となるソロ本塁打。
3表にも大会第21号となるソロ本塁打で追加点、更にもう1点。
ここで智辯学園は小畠投手からエースの山本奨人投手に継投します。
その代わった山本投手からも適時打でこの回3点。
5ウラ、暴投で智辯学園が1点返すも6表に八戸学院光星が3点で7-1と6点リード。
ここで智辯学園は継投、一年生の西村王雅投手が満塁のピンチを抑えます。
その直後の6回ウラ、安打2本で1点、更に四球で満塁。
八戸学院光星も山田怜卓投手に継投し、二死にするも2点適時打、四球で満塁、失策絡みで得点、なおも満塁で前川右京選手の2点適時打でなんとまあ智辯学園が7得点で、6点差を一気に逆転!!
奈良大会の二回戦の奈良大付との試合でも7点差逆転したのですが、その強さを見せました。
打者12人7得点の猛攻でした。
ジョックロックが鳴り響く中、魔曲効果存分に発揮。
ただこのジョックロックが和智辯と雰囲気が違って重い感じではなくて少しリズミカル。
前からこんな感じだったっけ?
7回はお互いに走者を出しながら得点ならず、8表に八戸学院光星が同点に。
そして回は9回表、八戸学院光星が2安打と敬遠で満塁策から一塁への強襲安打で2点勝ち越し。
この勝ち越し打の澤波大和選手は途中出場の選手でした。
ウラに二死から四球で出塁するも、最後は塚本大夢選手の中飛で試合試合終了。
一時6点差をつけられ、ワンサイドゲームになりそうな雰囲気があったところから逆転をした智辯学園もすごいし、逆転されても攻めて攻めて最後に勝ち越した八戸学院光星も強かった。
個人的には何がどうなってこうなってそうなったのかわからない試合でした。
つまりは全く流れがわからなかったです。
智辯学園は若い選手が多いチームなので、来年も期待したいと思います。
八戸学院光星は30勝目だそうです。熊本工と一緒だね。
八戸学院光星10-8智辯学園
第四試合 神村学園(鹿児島)×高岡商(富山)
初戦で九州大会を制した神村学園と延長を制した高岡商。
海星にも「松尾」姓が二人いたので、今日は少なくとも松尾姓が4人出たことになる。
今日も神村学園は五番以降「田中・松尾・田中・松尾・田中」でした。
今大会は公立高校の出場は多かった気がしましたが14校中初戦を突破したのは5校。
二巡目の最初の公立校は高岡商、果たして・・・!
試合は4回ウラに高岡商が2点先制。
それまでは高岡商は安打を打ちながら点が入らず、神村学園は無安打。
神村学園の初安打は5回表、これは得点に繋がらず。
高岡商・荒井大地投手、神村学園の田中瞬太朗投手の好投で序盤は投手戦。
7回表神村学園が先頭の安打から1点を返す。
ウラ、先頭の石黒和弥選手の二塁打と犠打で一死三塁。
ここで高岡商はスクイズ、石黒選手が本塁に向かうも打者の菅澤陸選手がバットを出さず、石黒選手が三本間に挟まれタッチアウト。※後述
記録は盗塁失敗。
走者がいなくなって痛いなあと思っていたら、菅澤選手が二塁打で出塁し、更に連打で1点。
スクイズ失敗を取り戻しました。
8表の神村学園は二死二塁のチャンス。
ここで古川朋樹選手の三塁線のめっちゃいい当たりを高岡商の井森泰雅選手が素晴らしい守備で三ゴロにします。
ウラに高岡商が犠飛で追加点。
9回表、神村学園の背番号14番の仲間歩夢選手が死球で出塁、盗塁で二塁まで行きます。
死球でガッツポーズ、盗塁成功でガッツポーズ、気持ちの表れです。
タッチアップで三塁まで行き、無安打で三塁。
次の打者の三塁への当たりは強襲安打で神村学園が1点を返します。
しかしこれは井森選手がよく止めました、本当に守備が上手い。
次の松尾将太選手の二飛で試合終了かと思われたその時、信じられないことが。
何と二塁手の鈴木颯馬選手が落球してしまって二死一二塁。
この試合初失策がまさかのこの場面。
試合終了のはずから一転落球って92回の仙台育英戦の開星のようで・・・。
ここで、松尾将太選手が足をつってしまったかで臨時代走が出ます。
前の走者が塁に出ているのでその前の打者が松尾駿介選手だったので、「松尾くんに代わって臨時代走松尾くん」。
次の代打の井上泰伸選手が適時打で1点差。
しかし最後は二ゴロに打ち取って今度こそ試合終了。
最後が二ゴロだったので落球してしまった鈴木選手も安心したでしょう。
良かったです。
荒井投手は四球なし118球の完投でした。
序盤は点が入らないけど、後半点が動くという今大会らしい試合でした。
そして、勝利監督インタビューでスクイズに関して、打者のサイン見落としではなくヒッティングのサインだったことが発覚。
危うく冤罪になるところだった(汗)。
実際に聞いてみないとわからないことはたくさんありますね。
最後高岡商に一つ失策はありましたが、守備は両チーム安心して見ていられるくらい安定していました。
神村学園は今日も無失策でした。
高岡商は初戦は9回に同点にされて延長戦、今回は1点差を守りきりました。
ちょっとずついい感じになっている気がしますね。
高岡商4-3神村学園
明日の試合
第一試合 履正社(大阪)×津田学園(三重)
第二試合 星稜(石川)×立命館宇治(京都)
第三試合 智辯和歌山(和歌山)×明徳義塾(高知)
第四試合 国学院久我山(西東京)×敦賀気比(福井)
強打の履正社打線に対するのは注目の津田学園の前投手。
地方大会から無失策の守備にも注目していきたい。
第二試合は1-0の接戦を制してきた星稜と立命館宇治。
第四試合は初戦あまり見られていないのでじっくり見たいです。
そして第三試合は2002年の84回大会の決勝戦の顔合わせです。
四国の人間としては明徳義塾を応援したいと思いますが、和智辯も好きだから複雑です。
明日も楽しみな試合が続きます。