101回目の夏の歴史が始まる。

夏の高校野球は大正から始まり、昭和、平成を経て令和を迎えました。

センバツと選手権と元号が違ったことはあっただろうか。

まだ令和の実感がありませんが、令和初の高校野球大会が始まります。

新しい時代にどんな歴史が刻まれるのか楽しみです。

 

第一試合 八戸学院光星(青森)×誉(愛知)
第二試合 佐賀北(佐賀)×神村学園(鹿児島)
第三試合 高岡商(富山)×石見智翠館(島根)

開会式

あのファンファーレが聴こえてくるといよいよだなってワクワクしてきます。

選手たちの入場行進は49代表だいたい15分くらいだったかな。

神奈川とか学校の多いところはもっと時間がかかるのかなあなんてことを思いながら。

今年の入場行進の先導は北海高校の選手でした。

北海は前身の北海中学が甲子園が誕生した大正13年の第10回大会の試合で勝利したことで選ばれたようです。

そういう理由を知るとまた楽しです。

今日は8月6日、広島の原爆の日です。

中継前に広島の平和祈念式典の中継があったので余計に思ったのですが、平和だからこその高校野球だなと。

開会式の挨拶でも、そのお話がありましたが、8月6日は広島だけでなく、兵庫も空襲を受けたそうだ。

思い出すのは2015年、97回大会の鳥羽高校・梅谷成悟くんの選手宣誓。

高校野球100年目の歴史の年。

高校野球は日本の歴史と共に歩んできました

8月6日の意味を深く胸に刻み

このフレーズの重みを感じました。

そして、この夏の選手宣誓は初出場の誉の林山侑樹主将です。

初出場で開幕試合で選手宣誓という引きの強さ。

初出場で初日の選手宣誓は81回のセンバツの創志学園がそうだったと記憶していますが、開幕試合はなかなかないのではないかなあと思う。

平成の振り返りから始まり、新たなスタートを感じさせてくれる選手宣誓は素晴らしかったです。

重く輝くバトン」をこれからも・・・。

第一試合 八戸学院光星(青森)×誉(愛知)

誉は開幕試合ということもあり、選手宣誓のインタビューはなし。

「はやしやまゆうき」と「はやしなかゆうき」って聞き間違えそうだよね、とかちょっと思ったり。

ちなみに「はやしなかゆうき」くんは、敦賀気比がセンバツ初優勝したときのメンバー「林中勇輝」くんのことです。

翌年には主将も務めました。

余談はさておき。

今年の始球式は井端弘和さん

私の中では中日のイメージです。

誉の外野手がリコプターからのボールをナイスキャッチ!からの始球式は素晴らしいストライク投球でした。

 

誉の応援には今年のセンバツ優勝した東邦が友情応援です。

センバツ優勝の東邦はそのセンバツで去年春夏連覇の大阪桐蔭が友情応援していましたが、なので、誉の応援は遠回りに春夏春連覇なんじゃないかと思ったり。

選曲や演奏が東邦でした。

 

ところで、八戸学院光星と東邦というと2016年の夏、東邦の9回4点差大逆転サヨナラというのがありましたが、その時は9回の東邦の攻撃の時の応援が逆転の雰囲気を作っていました。

八戸学院光星はその空気に飲まれた感じでした。

当時の櫻井投手が語っていました。

「球場全体が敵に見えた」

と。

東邦の応援はある意味八戸学院光星にとってはトラウマなのじゃないかと思う。

ということはある意味八戸学院光星にとってはリベンジマッチにもなるのかもしれない。

と思ったけど、選手も変わっているからトラウマはないか。

 

その八戸学院光星は先攻。

八戸学院光星は先攻が好きなイメージです。

試合開始直後の「だいじょうぶ」はいい感じです。

誉の先発は杉本恭一投手

その杉本投手の立ち上がり、四死球で満塁のピンチを招き、下山昂大選手大会第1号となる満塁本塁打で八戸学院光星が先制しました。

令和初の本塁打は満塁本塁打でした。

そして、通算50本目の満塁本塁打ということです。

この後も八戸学院光星が着実に得点を重ねていきました。

誉は序盤に点を返していけばというところでしたが、それをさせなかった八戸学院光星が強かった。

誉は初回の四死球からの満塁本塁打は惜しまれますが、初出場で無失策は素晴らしいです。

初出場、選手宣誓、開幕試合は今後も語り継がれるでしょう。

八戸学院光星は開幕試合完封リレー、令和の夏初勝利を収めました。

八戸学院光星9-0誉

第二試合 佐賀北(佐賀)×神村学園(鹿児島)

第二試合は九州勢の対戦。

佐賀北の監督は89回夏の全国制覇のエースの久保貴大くん

あの時、佐賀北は開幕試合に登場しました。

今回は開幕試合ではありませんが、初日を引き当てた引きの強さ。

その久保くん、当時は芸人のはなわさんに似ていて、はなわさんもそれをネタにしていました。

「K・U・B・O 久保♪」って。

あの時、うちの母が久保くんのことを「はなわ」って呼んでいて、リリーフエース(馬場久保リレー)だったので、「はなわまだ投げんのん?」みたいな感じでした。

現在はちょっとはなわ感抜けたな。

眼鏡が大人っぽさと頭の良さそうな雰囲気を醸し出している。

あの年の佐賀北は

開幕試合(福井商戦)→引き分け再試合(宇治山田商戦)→ナイター(前橋商戦)→延長サヨナラ(準々決勝帝京戦)

という流れを掴むような勝ち上がり。

がばい旋風」と呼ばれました。

え?今更だけど、三試合連続商業高校と対戦したんだね。

帝京戦は甲子園で見ました(帝京側アルプスで)。

何度も言っていますが、その時既に佐賀北が優勝すると思っていたんですけどね、杉谷拳士が好きだったんです。

それで帝京を応援に行ったのですが、いい試合だったなあ。

だからこそ知っているあの応援の怖さを。

決勝では副島浩史くんの逆転満塁本塁打で優勝を決めましたのですが、その時の応援があの時見た応援と同じで、球場全体を飲み込んでいきました。

夏の佐賀勢は初優勝は佐賀商、この時も開幕試合で登場からの決勝満塁本塁打で優勝を決めました。

運命を感じます。

神村学園は創部2年目でセンバツに出場、準優勝というので覚えています。

私が高校3年の春ですね。

最近では2017年、明豊高校とすごく面白い試合をしていました。

・・・、なんかここ数年の方があまり記憶に残っていないという問題点があります(汗)。

 

試合は佐賀北が初回のチャンスを逃したウラに失策も絡んで3点を失い、2ウラにも二死から3連続二塁打で2失点で5点差。

佐賀北は5回6回に1点ずつ返し3点差。

6回裏には神村学園を三者凡退に抑え、さあ、ここからだという7表に三者凡退。

そして、そのウラ、佐賀北にここで失策が出て、打者走者も帰ってくる2失点。

縮まった差が再び開いて、神村学園がこのまま逃げ切りました。

神村学園は無失策。

佐賀北は失策に泣きましたが、随所に上手い守備もありました。

二塁手の久保公佑選手のファインプレーとか。

佐賀北の一番の中村一翔選手は一年生。

一年生で一番というと、去年の明石商の来田涼斗くんもそうでしたね。

一番一年生なんてツボ。

その中村くん、初回に粘って四球を選び、果敢に本塁を狙うプレー(間一髪アウト)等、ハツラツプレーでした。

今後も注目していきたい選手です。

久保選手も2年生だし、来年も見たいですね。

あと、気になった神村学園のスタメン。

五番以降が「田中」「松尾」の交互でした。これは狙いか!?

五 田中大陸

六 松尾駿助

七 田中天馬

八 松尾将太

 九 田中瞬太朗

 

九州対決は神村学園が勝利。

神村学園7-5佐賀北

第三試合 高岡商(富山)×石見智翠館(島根)

高岡商は3年連続出場、去年の夏は大阪桐蔭に惜敗。

高岡商の攻守交替の時のミッキーマウスが好きです。

石見智翠館は島根大会の決勝では延長13回逆転サヨナラ勝ちをしてきました。

石見智翠館は江の川から校名が変わって10年だそうです。もうそんなに経ったのか。もっと最近だと思っていた。

前回の勝利は16年前の江の川時代で、ベスト4でした。

そのベスト4の試合は東北との試合で、その日は漢検があって学校で勉強して試験を受けるつもりだったのですが、試合が気になりすぎて家に帰って試合を少しだけ見た記憶があります。

田舎なので電車は1時間1本、親に迎えに来てもらったのでめっちゃ文句を言われました。

当時は東北にダルビッシュ有投手とかいて、東北を応援していました。

江の川の投手は緩い球が武器の投手だったと記憶しています。

そんな思い出話もありつつ。

さて、石見智翠館の末光章朗監督はPL学園出身ということで、ユニフォームをPLっぽく変えたそうです。

確かに2行のところとかフォントとかPLっぽい。

両チーム遊撃手が1年生という、これまたツボな感じ。杉谷拳士もそうだったね。

高岡商は石黒和弥選手、石見智翠館は関山和選手

この関山選手はお兄ちゃんの関山愛瑠斗選手と二遊間を組んでいます。

高岡商も「石黒」姓がもう一人(石黒優希捕手)いますが、出身中学から兄弟ではないと勝手に想像しています。

試合は死闘になりました。

初回に高岡商が意表を突くセーフティバントから満塁と攻めて、押し出しで先制。

今日は全試合初回に点が入りました。

2回表にも高岡商が森田朝陽選手大会第2号となる2点本塁打で追加点。

石見智翠館の反撃は6ウラ、関山和選手の適時打で1点返します。

その後1点を取り合う展開で4-2で高岡商がリード。

9ウラ、このまま高岡商が勝つかと思われたところから、県大会から初打席の選手の安打等で走者をため、関山選手(兄)の適時打で土壇場、石見智翠館が同点に追いつきます。

一死満塁になるもののこのピンチは高岡商がしのいで、大会初日で延長に入ります。

延長10回表、二死から森田選手の適時打で高岡商が2点を勝ち越し、そのウラに石見智翠館もチャンスを作るも及ばず。

高岡商が死闘を制して初戦突破。

総力戦といった感じになりました。

両一年生、関山和選手はチーム初安打と適時打、石黒選手も複数安打、両主将の関山選手(兄)と森田選手もいい活躍をしていました(どちらも一番打者)。

似たチームカラーです。

石見智翠館は県大会の粘りを選手権でも見せてくれたし、最後勝ち切った高岡商はここ3年の経験だと思いました。

そして、多分無失策試合でした。

高岡商6-4石見智翠館(延長10回)

明日の試合

第一試合 履正社(大阪)×霞ケ浦(茨城)

第二試合 静岡(静岡)×津田学園(三重)

第三試合 星稜(石川)×旭川大(北北海道)

第四試合 秋田中央(秋田)×立命館宇治(京都)

第一試合は注目の履正社が登場。

センバツでは奥川くん擁する星稜に敗戦でしたが、激戦大阪を勝ち抜いた力を見せてくれるでしょう。

その星稜も第三試合に登場します。

優勝候補筆頭の星稜はどんな戦いを見せてくれるか。

第四試合は45年ぶりの出場の秋田中央と37年ぶり出場の立命館宇治というお久しぶり出場対戦です。

 

明日から3日間は諸事情であまりチェックできないと思いますが(割と毎回ちゃんとチェックはできていない)、見られる範囲でチェックします。