会大会11日目、準々決勝を懸けた対戦の2日目。

今日は土曜日ということと、近畿勢に注目の星稜も登場するということで、7:10には満員通知が出たとか。

昨日の夜全試合が終わった後に見たツイッターで、もはや祭りか何かのようにビニールシートを敷いて徹夜する気満々の人が大勢列をなしていて、憂鬱になりました。

徹夜せんかってもチケットは買えるはずなのに、何でこんなことになったんだろうなあ。

ありがたいことに今年はチケットを友人が譲ってくれることになりました。

アルプス狙いなので申し訳ないことに保険なのですが、それでもお声かけしてくれて、本当にありがとうございました。

おかげでゆっくり行くことができます。

第一試合 高岡商(富山)×履正社(大阪)
第二試合 星稜(石川)×智辯和歌山(和歌山)
第三試合 敦賀気比(福井)×仙台育英(宮城)
第四試合 鶴岡東(山形)×関東一(東東京)

第一試合 高岡商(富山)×履正社(大阪)

去年高岡商は夏の選手権で大阪桐蔭に3回戦で3-1の惜敗、履正社はその前の北大阪大会の準決勝で大阪桐蔭に最後の最後に逆転されました。

去年大阪桐蔭に負けたチーム同士です。

試合は3回ウラに履正社が3点先制、高岡商が直後に犠飛で1点を取り返すも、4回ウラに履正社が押し出しなどで突き放し4点リード。

6回に高岡商が再び犠飛で1点返すも井上広大選手大会第35号となる2点本塁打など履正社打線が点差を離していく。

9回表、高岡商は二番手の岩崎峻典投手を攻め2点を取るも反撃及ばず、履正社は初の春夏連続出場で初めて夏のベスト8

履正社14安打、高岡商12安打の両チーム合わせて26安打の打ち合いを制しました。

高岡商の惜しかったのは8回表2連打で2つ目の安打で本塁を狙ってタッチアウト、二塁を狙った打者走者もアウトになって一気に二死を取られたところだろうか。

攻めた攻撃だったので仕方ないです。

しかし、2回の最初の満塁のピンチをポイントの一番の桃谷惟吹選手を抑えたところとか、左翼手の藤井康平選手の2つの好捕は素晴らしかったです。

ただただ、履正社打線が上回ったということなのですが、よく見たら履正社の選手の体格のいいこと。

普段あまりよく見ないので、あ、これが強豪校の選手なんだって思いました。

高岡商は2年連続3回戦で今年も大阪代表に敗れましたが印象に残るチームであることは間違いありません。

石黒和弥選手は一年生だし、藤井選手も二年生、来年も楽しみにしたいです。

履正社9-4高岡商

第二試合 星稜(石川)×智辯和歌山(和歌山)

この両チームは初対戦。

石川×和歌山というと名勝負があります。

61回の夏の選手権で星稜×箕島の、延長18回、ミラクルは2度起きたと言われていたような。

その時の星稜の投手は今高校野球で審判をされている堅田外司昭さん

今でも現役で審判をされていますが、去年よく紹介されたので堅田さんの顔は覚えました。

当時試合を見ていた人は、「あ、あの時の堅田くんだ」と思ったりして懐かしんだりするんだろうな。

いつか私もそういう日が来たりするのだろうか。

夢があるよね。

石川×和歌山は今のところ6戦和歌山が全勝だそうです。

星稜の先発は注目の奥川恭伸投手、和智辯は二年生の小林樹斗投手、小林投手は直訴しての先発だそうです。

2回表一死満塁の大ピンチを和智辯しのぐも、4回表に星稜が犠飛で1点先制。

先発の小林投手から矢田真那斗投手へ継投。

和智辯は5回までで1安打10三振、奥川投手がすごすぎる。

その中には6者連続奪三振があったりして、強打の和智辯が全く打てる気配がない。

6回表一死から星稜の今大会初失策と併殺取れそうな打球を弾いて一塁でしかアウトが取れず、更に死球で二死一二塁。

ここで西川晋太郎選手の適時打で同点。

BGMはジョックロック

恐るべし、魔曲ジョックロック。

6回ウラから和智辯はエースの池田陽佑投手が登板し、7回ウラは走者を背負うものの三盗を刺してこのピンチをしのぐ。

9表、和智辯は初めて先頭で走者を出すも進められず無得点。

ここまで和智辯3安打、奥川投手は17奪三振でセンバツの時の自身の記録に並んだそうです。

今大会6試合目の延長戦に入ります。

延長11回表、奥川投手は足を攣ってしまったようでしたがそれでも投げ続ける。

12回には二者連続奪三振の気迫の投球。

そして、両チーム得点なく今大会初のタイブレークに突入。

タイブレークでは両チームが犠打失敗で走者を進めることができず、両チームの執念の守備を感じました。

決着は延長14回ウラ、去年済美戦で13回ウラに逆転サヨナラ満塁本塁打を打たれて負けた星稜が今度はサヨナラ本塁打で決着をつけました

福本陽生選手大会第36号となるサヨナラ本塁打

何とも劇的・・・!!

奥川投手は今日も最速154㎞/h、足攣った後も153㎞/hとか出していました。

延長14回の時点で奥川投手は23奪三振で板東英二さんの記録にあと2つと迫っていました。

一試合の奪三振記録は板東英二さんの延長18回の25(参考記録)なのですが、それをー上回るペースで三振を取っていたので、もし15回まで投げていたら記録は更新されたかもしれない(現在の規定では1人で15回以上投げられない)。

すごすぎる。

和智辯の池田投手は途中から登板して良く投げ切りました。

主将の黒川史陽選手の談話の中で「(池田投手とは)一番喧嘩した」というのがコメントあったのですが、青春だね、熱いねと思い泣きそうになりました。

星稜は24年ぶりのベスト4に進出、初めて石川が和歌山県勢を敗りました。

星稜4ⅹ-1智辯和歌山(延長14回タイブレーク)

第三試合 敦賀気比(福井)×仙台育英(宮城)

注目は2回戦でコマトマの林裕也さん以来のサイクル安打を達成した敦賀気比の杉田翔太郎選手

期待しながら見ていたら初打席で頭に死球を受けて交代となりました。

まさかの展開。

担架で運ばれ病院に向かいました。

敦賀気比が3回に3点先制するも、その後なかなか追加点を挙げられないところから、中盤の5回に仙台育英が2点、更に6回にスクイズで同点とし、2連打で逆転。

7回表、敦賀気比は二死から満塁のチャンスを作るも得点を挙げられず。

9回ウラにも敦賀気比は先頭が二塁打で出塁しチャンスを作るも後続が絶たれ試合終了。

仙台育英が逃げ切りました。

初回に死球を受けた杉田選手は異常なしということでベンチに戻ってきましたが試合に最後まで出られず涙。

悔しかっただろう、仲間たちも杉田選手のためにも勝ちたかっただろうし、そう思うと切なかったけど、勝負だから仕方ない。

接戦をしぶとく勝った仙台育英が上だった。

そして勝利監督インタビューで須江航監督が、試合について聞かれたときに真っ先に杉田選手のことについてお話ししていたのが印象的でした。

素晴らしい気遣いのいい監督ですね。

あと、この試合では9回に球審の方が熱中症で交代するということがありました。

昨日ツイッターで見かけたのですが、審判の方もずっと試合に出っぱなしなので熱中症のリスクは高いですよね。

審判の方のためにも給水タイムもしっかりとった方がいいですね。

あと、どこかのタイミングでバット投げスクイズもありました(失敗)。

香川大会決勝か!←切れの悪いツッコミ

ということで、仙台育英は2017年、大阪桐蔭に勝って以来のベスト8です。

仙台育英4-3敦賀気比

第四試合 鶴岡東(山形)×関東一(東東京)

本日、関東一の米澤貴光監督はお誕生日ということで、今大会は当日周辺の誕生日の人多いな。

関東一はスタメンをいじったそうだ。

鶴岡東が2回に1点先制したものの、そのウラに関東一が采配ズバリで二番から八番に打順を変えた村岡拓海選手の適時打と大久保翔太選手の取らなければファウルのバントを後ろに逸らして適時打となり逆転、更に捕手からの三塁への悪送球で2点を追加し4-1。

鶴岡東は今大会初失策。

関東一ペースになるかなというところで、その直後、竹花裕人選手大会第37号となる2点本塁打であっという間に1点差。

更に6回表、鶴岡東は一死一二塁から同点打。

振り逃げで勝ち越し、一塁走者が一二塁間に挟まれる間に三塁走者がホームイン(ダブルスチール)でこの回2点を勝ち越しに成功するまさか2連発!

ウラに関東一は一死から安打の走者が出ましたが次の打者のヒット性の当たりが走者に当たる不運。

次の打者の当たりで一塁走者が三塁に向かい打者走者が一二塁間に挟まれるという直前の鶴岡東の攻撃と似たような展開になるも、こちらは三塁へのホームインよりタッチアウトが早くて得点にならず。

これで鶴岡東に流れが行ったかなと思ったら、7回ウラ、関東一が連打で同点に追いつく。

野球の神様、流れって何ですか・・・?

鶴岡東は影山雄貴投手から池田康平投手に継投し勝ち越しは許さない。

お互いに得点を許さず今大会7度目の延長戦。

同点にしてからは関東一が走者を出して押していく展開。

鶴岡東は関東一のリリーフした土屋大和投手の好投で走者すら出せない状況。

延長11回、土屋投手から初めて鶴岡東は走者を出すも得点にならず。

そのウラ、関東一は何度目かの一番の大久保選手から。

大久保選手は俊足を飛ばすもアウト。

二死から三番の渋谷嘉人選手が三塁打。

四番の平泉遼馬選手を敬遠、このパターン9回にもありましたがその時は五番の平川嶺選手を打ち取っていました。

しかし、最後にこの平川選手のサヨナラ適時打で2時間44分の長い試合を関東一が決めました。

二度目の前で敬遠された五番打者が決めました。

本当にナイスゲーム。

鶴岡東は高松商、習志野に勝った強さは本物だったし、走攻守に見ていて楽しいチームでした。

そして関東一は前からノーマークだと思っていたノーマークだったのですが、足が素晴らしいチームで一気に好きになりました。

先を狙う走塁とか大好き。

普通なら単打だろうというところを二塁打にしたのが何度かあったし、最後の三塁打もさすがよく走る。

米澤監督にいいお誕生日プレゼントになりましたね。

関東一7ⅹ-6鶴岡東(延長11回)

今大会のベスト8

ということで、ベスト8が出揃いました。

東北 八戸学院光星(青森)・仙台育英(宮城)
関東 作新学院(栃木)・関東一
北陸 星稜(石川)
東海 中京学院大中京(岐阜)
近畿 履正社(大阪)・明石商(兵庫)

前評判が高かった八戸学院光星・星稜・履正社や今大会に入って「おっ」と思わせてくれた中京学院大中京や関東一。

それに、打力と投手力で勝ってきた仙台育英、次の塁を狙う攻撃と守備の作新学院、公立で唯一残り、競った試合を勝ち上がった明石商。

どこが勝ってもおかしくないですね。

頂点に立つのはどのチームなのかしっかり見守っていきたいと思います。

明日の試合

第一試合 明石商(兵庫)×八戸学院光星(青森)

第二試合 中京学院大中京(岐阜)×作新学院(栃木)

第三試合 星稜(石川)×仙台育英(宮城)

第四試合 履正社(大阪)×関東一(東東京)

第一試合は去年の初戦で対戦したカード。

延長の末明石商は敗れましたがリベンジなるか。

東海大相模の足を封じた中京学院大中京が作新学院の攻撃を封じられるか。

星稜は今日165球投げた奥川くんは恐らく温存かな。

だとしてもいい投手が揃っているので強力仙台育英打線を止められるか。

割と安定した勝ち上がりをした履正社と今日死闘を演じた関東一はまた死闘になる予感もしなくもない。

全部すごい試合になりそう。

どうなるか全くわかりません。

もちろん応援しているチームはありますがみんな頑張ってほしい。

悔いない試合をしてください。

残すは準々決勝、準決勝、決勝のみ。

夏の終わりが近づいている。