2020年甲子園高校野球交流試合」も残すところあと2日になりました。

今日はダルビッシュ有投手の誕生日です。
ダルビッシュ投手は私が高校野球を継続的に好きになるきっかけの選手ともいえます。
2004年、17歳最後の試合で勝って、18歳最初の試合で負けたということで、何故かダルビッシュ投手の誕生日は覚えています。
86回の夏の選手権、優勝候補と言われた東北高校。
3回戦の千葉経済大付の試合で延長で負けて、最後の打者がダルビッシュ投手で、見逃し三振後の笑顔は忘れません。
この時の決勝がコマトマと済美で、コマトマが北海道勢の夏通じて初優勝の快挙、済美も春夏初出場で決勝進出(春は優勝)。
東北は負けましたが、この後コマトマファンになりました。
こうやって継続的に高校野球を見るようになっていたのでした。
余談が長くなった(汗)。

第5日目
第一試合 明石商(兵庫)×桐生第一(群馬)
第二試合 帯広農(北海道)×健大高崎(群馬)
第三試合 鶴岡東(山形)×日本航空石川(石川)

第一試合 明石商(兵庫)×桐生第一(群馬)

待ちに待った明石商の登場。
明石商には4季連続出場のキャプテンの来田涼斗選手中森俊介投手がいます。
来田選手は100回の選手権で1年生で一番打っていてすごいな、と注目し始めたらとんでもない選手だったことが翌センバツに発覚。
そのセンバツでは史上初の一試合で先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打、そして、その夏でも先頭打者本塁打を打ちました。
今年はキャプテンとして戻って来ました。
■参考 『第91回センバツ高校野球大会-第9日目・準々決勝- 感想
    『第101回全国高校野球選手権大会-第13日目・準決勝- 感想

明石商は昨年は春夏ベスト4でした。
なので、2季連続応援に行ったのですが、今年も行きたかったなあ。
でも今年も「来田くん来たー!」を言えたので良しとしよう。

桐生第一は群馬独自大会で優勝。
この交流試合は全員3年生で挑んだということです。

初回両チーム死球などで走者を出しますが、好守備もあり無得点。
2回ウラにも明石商は安打などでチャンスを作るも好守備に阻まれる。
3回ウラ、2打席目の来田選手が打ち取られた当たりが抜けて安打で出塁も右飛で飛びだして戻れず併殺。
明石商は4回以外毎回走者を出すも得点ができない展開で、一方桐生第一は初回以降なかなか走者を出せない。
中森投手は打たせて取る投球で、内野ゴロを打たせているイメージでした。
しかも初回から140キロ超えを連発。
明石商は走者を出すも一死からというのが続く。
試合が動いたのは6回ウラ。
一死から連打でチャンスを作るも得意のスクイズ失敗でチャンス潰えたかと思ったところで、この試合好守備連発の遊撃手の井上隼人選手の適時打で2点先制。井上選手は初回の三塁への送球など好守連発でした。
7回表、桐生第一は先頭打者の死球で先頭打者を出し、好守の井上選手の失策などで二死二塁とし、適時打で1点返す。
8回表にも二死から初の四球と安打で二死一三塁と攻めるも、交流戦名物の手拍子の圧がかかる中、最後は中森投手が三振を取る。
そのウラ、明石商はまたも一死から走者を出し、二死になって代打の山口瑛史選手が適時打で明石商が追加点を挙げる。
9表も桐生第一は無死から安打と死球で走者をためるも、併殺で二死三塁。
そのあと適時打で1点差に迫るも、最後は二ゴロに抑えて明石商が勝ちました。

投手戦であり、両チームの守備が光った素晴らしい接戦でした。
桐生第一は無失策、両チーム合わせて失策1のしまった試合だったと思います。
中森投手は9奪三振と打たせて取る投球で抑えていったのはさすがでした。
そして、桐生第一の先発の宮下宝投手も明石商打線を抑えるいい投球でした。
桐生第一は継投のチームだったということですが、代えるタイミングがないんじゃないかなくらいに思
って見ていました。
後を受けた蓼原慎仁投手もよかったです。 


そして、来田選手。
あえて「来田くん」と呼ばせてください。←勝手にしろよ
今日は4打数1安打、最後の打席は遊飛でした。
1年夏から2年春・夏、3年夏と4季連続で追いかける(センバツ・選手権のみ)ことができた選手でした。
1年生から注目してずっと全部見ることができる選手はそう多くありませんが、「来田涼斗」という選手に出会えて本当に良かったです。
ありがとうございます。
これからも応援し続けます。

明石商3-2桐生第一

第二試合 帯広農(北海道)×健大高崎(群馬)

帯広農は21世紀枠での出場で初出場。
健大高崎は神宮大会準優勝チーム、群馬大会では準優勝。

初回は両チームチャンスを作りながら無得点。
2回に帯広農が安打などで満塁と攻め2点適時打で先制。
ウラに健大高崎は長打で1点返す。
3回にも帯広農がスクイズで追加点を挙げて、5回表から健大高崎はエースの下慎之介投手から長谷川秀投手にスイッチしたところでも追加点を挙げ、帯広農がリードしていく展開。
6回表から健大高崎は朝井優太投手に継投。
朝井投手は6、7回と抑える。
帯広農も7回から好投の井村塁投手から水上流暢投手に継投。
健大高崎は失策が続いて無死一二塁のチャンスを作るも牽制死などでチャンス生かせず。
好投していた井村投手からの継投なのでどうなるかと思いましたが水上投手が好リリーフ。
健大高崎は走者を出すも、帯広農の投手陣の好投や堅い守備でなかなかペースを掴めなかった感じ。
逆に帯広農は失策もいくつかありましたが、いい守備もあったし、何より生き生きとプレーしていました。
健大高崎は得意の起動破壊をなかなか発揮させてもらえず、帯広農が甲子園初勝利を挙げました。

ただ、9回ウラの健大高崎で最後の打者になりたくない主将の戸丸秦吾選手の意地の安打とかは良かったですね。
試合後のインタビューでは悔しさがにじんでいました。
この悔しさを次につなげてほしいです。
あと、水上投手は緩いボールを使っていたのですが、東海大札幌の西嶋亮太投手や東海大四(元東海大札幌)の大澤志意也投手とか思い出しました。
勝手に北海道は緩いボールを使う好投手がいるイメージになっています。
前田監督のインタビューで井村投手から水上投手からの継投は「地方大会で頑張っていたから最後は水上で」と聞いて、いい監督だなあと思いました。
井村投手のインタビューで「この仲間で良かった」は感動でした。
そして、帯広農の三塁手の西川健生選手
遊撃手の佐伯柊選手守備がよかったです。
どちらも2年生なので今後も見たい選手です。

帯広農4-1健大高崎

第三試合 鶴岡東(山形)×日本航空石川(石川)

どちらも夏の県大会を制したチーム同士の対戦。
日本航空石川は去年の秋星稜に負けましたが、この夏の石川大会決勝戦で雪辱を果たしました。
日本航空石川はマネージャーがノックを打ったそうです。
日本航空石川といえば、90回のセンバツの明徳義塾との試合でサヨナラ3点本塁打で勝った試合が思い出されます。
鶴岡東は去年の夏面白い試合をしていました。特に関東一との試合はすごかったです。
■参考 『第101回全国高校野球選手権大会-第11日目- 感想
今年は試合ごとに先発投手が違うという戦い方をしていたそうです。

鶴岡東の先発は背番号18の阿部駿介投手、サイドからの投球フォームが好きでしたが、上から投げたりもする変則投手。
変則投手というと北大津の岡本拓也投手を思い出します。
日本航空石川の先発は
嘉手苅浩太投手は191㎝。

1回表、鶴岡東が先制、その直後に日本航空石川が安打とボークでチャンスを広げて連続適時打で逆転。
初回から手拍子合戦が始まる。
2回にもお互い走者を出すけど、鶴岡東は無得点、日本航空石川は鶴岡東の失策も絡んで追加点を挙げる。
3回表も鶴岡東は四球と失策でチャンスを作り、なおも満塁と攻め2点適時打で同点。
4回は鶴岡東は初の三者凡退、日本航空石川は走者を出すも牽制アウトで三人で攻撃終了。
5回表に、二死失一塁でフライを落球で二死一三塁から暴投で勝ち越し。
6回から日本航空石川は嘉手苅浩太投手から田中颯希投手へ継投。
先頭に安打を打たれるも後続を断つ。
ウラに日本航空石川は安打や暴投などで同点のチャンスを作るも吉田陸人選手からの好返球で本塁アウト、同点ならず。
7回にも日本航空石川は攻めるも本塁が遠い。
8回表、鶴岡東が追加点を挙げ、そのあと阿部投手のところに代打が送られ降板となります。
8回ウラ、阿部投手のあとを受けたエースの太田陽都投手が三者凡退に抑えます。
9回ウラ、簡単に二死を取るも四球を与え、二死一塁。
日本航空石川側のアルプス(ではなく内野だった)からは手拍子が起こる。
主将の井口太陽選手が四球を選んで二死一二塁。
更に遊ゴロで試合終了かと思われたところで失策、二死満塁。
中村京史選手が粘りに粘って、もうこの勝負をいつまでも見ていたい気分になりながら、最後は抜けていたら1点、或いは同点、逆転かという打球を山路将太郎選手
好守備で二ゴロに抑えて、試合終了。
今日は本当に内野守備が光った試合ばかりでした。

鶴岡東の阿部投手は今まで多くのイニングを投げたことがなかったということでしたが、素晴らしい好投でした。
今までやったことがないことでもできちゃうのが甲子園なんだ。
甲子園とは成長できる場所なんですね。

そして日本航空石川の井口主将のインタビューも素敵で、ノックを打ってくれたマネージャー(キクチさん)に対して「嬉しかった」、甲子園は「楽しかった」。
甲子園はいつまでもそんな場所であってほしいです。

鶴岡東5-3日本航空石川

今日はどの試合も特に内野の守備が上手かったです。
失策もあったはあったのですが、しっかり守っていた印象です。
2年生の出場もあったので、今後も楽しみにしたいと思います。

さて、 交流試合もいよいよ明日が最終日です。
あっという間の6日間。
寂しさがありますが、特別な年においてこの夏の6日間は高校野球の歴史に間違いなく刻まれるでしょう。

最終日もしっかり見守っていきます。